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メールマガジン

2010/05/14

好きなフランス語を仕事に vol.1【from Tokyo】

omeisha-main.gif「欧明社」店員さん、もうひとつの顔
~通訳案内士・谷田部祐子さん~

 世の中に、フランス語を学ぶ人は数多くいれど、職業として活用している人は少ない。
 しかし、ここ「欧明社」には、フランス語を武器にし、社会で活躍している人たちがいる。谷田部祐子さんもその一人。臨時で書店員を務めながら、フランス人旅行者に日本の観光地を案内する、フランス語通訳ガイドとしての顔も持つ。通訳ガイドになるには観光庁が実施する「通訳案内士試験」にパスしなければならない。谷田部さんがこの資格を目指したきっかけを聞いてみた。

 「最初は、商社に勤める傍ら、映画字幕などの映像翻訳の仕事をしていました。でも、日本に入ってくるのは、アメリカ映画がほとんど。英語以外の言語では仕事に限界があるな、と感じていて。かといって、今さら英語に転向する気にもなれずにいた時、通訳案内士(通訳ガイド)というものを知って、これだ! と。もともと、人と話すのが好きなので、机に向かっているだけの翻訳は物足りなかったんですよね」

 欧明社と出会ったのはこの頃だそう。日仏学院の通訳ガイドコースを受けながら欧明社で働き、フランス人のお客とのコミュニケーション力を磨いた。そして、約1年後、見事に合格通知を手にする。ちなみに、通訳案内士とは、語学力以外にも深い知識が問われる難関試験だ。谷田部さんはすでに仏語をマスターしていたから成し遂げられたが、通常は1年やそこらの勉強では合格できない。

 「試験勉強で一番大変だったのは、辞書にもあまり載っていない日本独特の固有名詞を、フランス語で覚えることでしたね。たとえば明治維新は、通常"Restauration de Meiji"と訳されますが、他の単語でも説明は可能です。でも、この一言を適確に使えるか否かで、フランス人観光客からの信頼度が全く違うんですよ。勉強したことが、実際の仕事でかなり役に立っています」

 お客と仲良くなって話に花が咲いたり、帰国後にお礼のメールが来たりといった心の交流が、この仕事の醍醐味だという。逆に大変なことは?
「気を使う、頭も使う。何より体力を使いますね。毎日仕事が入ったらキツイかも。欧明社での仕事や、翻訳も続けていますが、他の仕事もすることでバランスが取れているのかな」

 想像以上に大変な仕事を、二足、三足のわらじを履きながらこなす谷田部さん。引き込まれるような話し方からもその多才ぶりが伝わってくるほど。最後に、彼女の今後の目標とは?
「英語以外の通訳ガイドは人数が少ないので、日本全国を飛び回ります。私はまだ東日本しか担当したことがないので、いつか"箱根越え"をしなさいって先輩ガイドに言われてるんですよ(笑)」

取材/小高一絵、撮影/天野裕子

 

 

 

(写真下)
谷田部さんオススメの本「GUIDE TOMO JAPON 通訳ガイド虎の巻」(長野智行 著)。外国人観光客の中でも、最も扱いにくいと言われるのがフランス人。そんな彼らを相手にする仏語通訳ガイドの実情をもっと知りたい人へ。谷田部さんもコメントで参加している。


 【書籍に関するお問い合せ】

「欧明社」
住所:東京都千代田区富士見2-3-4(本店)
TEL:03-3262-7276
営業:平日9:30-18:00(事務は~17:30)、
土曜9:30-17:30(事務は~16:30)
休日:日曜、祝祭日  
アクセス:JR・地下鉄 飯田橋駅下車 徒歩3分

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