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2010/04/04
春はすぐそこ パリの春の味覚【from Paris】
日本がたけのこなら、
フランスはアスパラガス
日を追うごとに春めくパリ。3月特有の冷たいみぞれまじりの雨の日(giboulée de mars ジブレ ド マルス)が終わり、気温が15℃を超してくると、気の早いパリジャンたちがカフェのテラスに陣取りはじめる。まだ肌寒いにも関わらず、薄着でビールやエスプレッソを片手におしゃべりに興じる彼ら。暗くて長〜い冬の間、よほど太陽が恋しかったに違いない。
街のマルシェでは春野菜も出回り始めて、店頭もがぜん彩りがあざやかになる。なかでもフランスの家庭で人気なのは、3月半ば頃から市場に並ぶアスパラガス。日本でも見慣れた緑のアスパラガスもあるけれど、白アスパラガスや穂先が紫がかった紫アスパラガスが主流。節は太くてずしりと重く、ゆでたてを噛みしめると力強い歯ごたえと甘さ、そして独特のほろ苦さがある。調理法は、シンプルに溶かしバターで炒めたり、オリーブオイルと酢でサラダ風にしたり、グリルしてクリーミーなソースと合わせたり、といろいろ。
日本人がたけのこなどの初物を心待ちにしているように、パリジャンにとってアスパラガスは春の訪れを感じる野菜なのだ。この時期の旅行者にはぜったいに味わってほしい味覚だ。取材/宮方由佳
(写真)パリのマルシェに並ぶアスパラガス。