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2010/01/28
エリゼ宮より愛をこめて【from Paris】
サルコジ大統領
2010年へのメッセージ
国歌ラ・マルセイエーズのイントロとともに始まる、ニコラ・サルコジ大統領による年末の「国民へのメッセージ」。ご存知の方も多いのでは。首相官邸エリゼ宮の恒例行事で、日本でいえば首相の年頭所感にあたるもの。フランスでは12月31日の20時に、テレビやラジオニュースで一斉に流される。10分に満たない短い挨拶だが、大統領直々に一年の総括と翌年への抱負が語られるとあって、国民のほとんどが放送を見ている。
「今年はきびしい一年でした」と始まったメッセージ。世界的金融危機と不況下での「国民の冷静沈着な態度」を評価し、海外派兵中の兵士をねぎらった。特に注目されたのは、大統領が推していたものの憲法評議会で却下されてしまった炭素税(CO2排出量に対する課税)への言及。改めて「私は困難にもくじけない男」と意気込みを見せた。
挨拶の最後、国旗のトリコロールをバックに再び国歌が流さる。「フランス万歳、共和国万歳」としめくくる一連の流れは歴代の大統領とも同じだが、それでも、それぞれの個性があらわれる。語り口もゆっくりで、枯淡の域に達していた前シラク大統領に比べ、ハデ好き・出たがり・金満家とからかわれるサルコジ大統領は早口でエネルギッシュな話しぶり。今年から始まったハイビジョン放送のせいもあってか、いつになくギラギラムードなサルコジ大統領だった。 取材/宮方由佳