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2009/12/24
明暗分かれる、フランス・ノエルの晩餐【from Paris】
クリスマスの夜
フランス人が食べるもの
カップル主役の日本と違い、フランス人にとってクリスマスは、家族と過ごす大切な日。親族一同が田舎に集結し、食卓やツリーを囲んで、団らんのときを過ごす。それだけに、ご馳走のほうも特別仕様、食卓をあずかるマダムたちの腕の見せどころだ。
ちなみに昨年、筆者の旦那(フランス人)宅で用意されたのは、次のような豪華メニューだった。
まず、つまみにシュー生地にチーズを巻き込んで焼いたグージェール(ブルゴーニュ地方の食前酒のおつまみ)。続いて、前菜は生ガキと、帆立のソテーの2品。帆立はさっとカルバドス(リンゴのブランデー)でフランベしてある。メイン料理は作曲家ロッシーニが気に入っていたという牛フィレステーキで、ぶ厚い肉の上には軽くソテーしたフォアグラがごろり。デザートはチョコレートケーキ、飲物はシャンパンとワインがふるまわれた。今考えただけでもおそろしい摂取カロリーだが、「フォアグラ」や「カキ」はどこの家庭でも定番だという。その他、詰めものをしたチキンや七面鳥、鴨料理やエスカルゴなどもよく食べられる。
旅行者が食べるもの
そんなゴージャスな夜を過ごすフランス人がいる一方、寂しい夜を過ごすことになるのがパリの旅行者たち。イブの18時を過ぎると、パリ中の店という店が一斉に店じまいをはじめる。しかも多くのフランス人が田舎に帰省するため、大都会パリは空っぽ状態。自炊しようにも、スーパーなどはもちろん開いていない。下手したら「食べるものがない」なんて大惨事に。
したがって、旅行者はあらかじめ年中無休のレストランを探しておかなければならない。見つかれば少し割高だが、たいていフォアグラやシャンパンなどが用意されていて、クリスマス気分はそれなりに味わえる。聖なる夜に「マッチ売りの少女」のように、幻のディナーとならないためにも、旅行は計画的に。
取材/ Yuka MIYAKATA